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受賞日:2025年8月29日
贈賞組織名:公益社団法人 土木学会

受賞者
氏名:鈴木拓人
論文題目:MWD走行により生じる舗装表面たわみ形状に関する解析的検討

氏名:稲木万玲
論文題目:埋設型センサによる移動荷重載荷時のたわみ量計測技術の開発

研究成果の概要
当社は、舗装の構造的健全性を評価する移動式たわみ測定装置(Moving Wheel Deflectometer:MWD)の研究開発に取り組んでいます。MWDは、走行する測定車の荷重により路面に生じる変形(たわみ)を連続的に測定する装置です。従来の測定方法と異なり、交通規制を必要とせず走行しながら舗装のたわみを測定できるため、道路舗装の構造評価を効率的に行うことが可能となります。
今回受賞した研究では、MWDの測定精度向上を目的として、移動荷重により路面に生じるたわみを、路面に埋設したセンサにより高精度に計測する方法や、数値解析により再現する研究に取り組みました。
これらの研究成果を2編の論文にまとめ、第30回舗装工学講演会に投稿したところ、両論文ともに優秀講演者賞を受賞いたしました。

今後の展望
当社は今後も、MWDの測定精度向上に向けた研究開発を継続し、道路インフラの効率的な維持管理に貢献してまいります。また、今回の受賞を励みに、舗装工学分野における技術革新と社会実装を推進し、持続可能な社会インフラの実現に寄与してまいります。

〇賞の概要
舗装工学講演会優秀講演者賞は、舗装工学講演会で発表された論文の中から、開催年度の4月1日時点で35歳未満の発表者に対して、特に優れた発表を行ったものを選定して贈られる賞です。

賞状_鈴木.pdf 賞状_稲木.pdf